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平成18年 7 月 1 発行 |
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充実した社内研修会 >> |
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充実したサービスと積極的な経営で、常に教習所業界の注目を集める飛鳥ドライビングカレッジグループ(傘下5校)。その躍進を支える社員教育制度は、県下教習所でも注目されています。今回は最も特長的な「年末研修」について、川口校の千葉管理者に伺いました。 |
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質問 > |
いわゆる「年末研修」の概要についてお聞かせ下さい。 |
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千葉 > |
毎年12月30日にその年の集大成として、5校の職員全員が集まって行う研修会で、既に4回開催しました。研修会は第一部の研修(3時間)と第二部の懇親会に分かれて行い、各校・指導員の発表や接遇に関する講習を受けて、管理職としても気持ちを新たにし、個人的にもその年を総括する貴重な機会となっています。 |
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質問 > |
充実した研修の内容ですが、職員の発表とはどのようなものがあるのですか? |
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千葉 > |
職員からの発表は、「QCサークル体験事例」・「職員研究発表」・「受付コンテスト」があります。QCサークル活動は各校で実施し、教習内容の改善などについて発表しています。職員発表は「今年一年、お客様に対しどのような感動を与え、どのように自分が変化したか」 をテーマに、各校から1名ずつ発表しました。さらに受付コンテストですが、「クレーム対応のしかた」をテーマに、事例に基づき如何に適切な対応が取れるか、各校のフロントのチームが競い合いました。 |
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質問 > |
これらの研修を通じて、 最も向上・充実したとお感じになったのはどのような点ですか? |
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千葉 > |
やはり職員の意識は確実に変化してきています。もちろん発表のための研修や準備も重要ですが、職員自ら主体的に業務改善に取り組むようになりました。例えば、営業が終了した後も、自主的に検討会を開催して、検定や教習の内容改善のために討論したりしています。営業時間中は忙しいので時間が取れないということもあるのですが、教習やサービスに注ぐ熱意には頭が下がります。 今後もグループの方針を各職員に浸透させ、情熱をもってお客様に感動を与えることのできる職場づくりを目指していきます。 |
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PCによる学科教習開発 >> |
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大宮自動車教習所では、各指導員の教習レベルの格差(差異)を無くす事を目指し、平成18年2月より学科教習にPCを導入しました。それらの取り組みについて石田管理者、作成担当した工藤指導員、朝比奈指導員、金子指導員にお聞きしました。 |
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質問 > |
学科教習にPCを導入した経緯についてお聞かせください。 |
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石田 > |
仮免学科試験、本免学科試験合格率の向上、技能教習での理解度の向上、ひいては検定合格率の向上を目標として単純で分かり易い学科教習と環境に配慮(ペーパーレス化)する事を目的としてPCを導入しました。教習生からは『非常に分かり易い』と好評をいただいております。 |
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質問 > |
教材の概略とその作成段階で考慮した点や学科教習時に注意している事などお聞かせください。 |
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工藤 > |
先ず学科教本の各教程の全ページをスキャナで読み取り、マイクロソフトのパワーポイントにその画像を挿入し、必要に応じて動画や写真などの画像を盛り込みました。また、教本の重要な部分については、アニメーションを用いてアンダーラインを引くなどして、教習効果を高められるよう考慮しました。 |
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金子 > |
指導員による一方通行の学科教習やPC一辺倒の学科教習にならないよう注意しております。 |
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質問 > |
今後の課題と目標についてお聞かせください。 |
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朝比奈 > |
まだPCの脆弱性に対する対応が指導員によって完全ではないので、更に高度な勉強会を実施していきたいと思います。また、社内全てのPCでネットワーク(LAN)を構築し、教習内容の創意工夫と充実を図って行きたいと考えております。また、学科を担当していない教習指導員も教材を研究して更に学技一体の教習になるよう努力していきたいと思います。現在、ホームページも自社製作しておりますが、そちらも更に充実させていきたいと思います。 |
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事故者率減少に向けての対策 >> |
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教習所を卒業して免許取得後1年以内の事故者率について浅子管理者にお聞きしました。 |
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質問 > |
事故者率は教習所評価の重要な基準ですか |
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浅子 > |
一般企業同様に良い品質の良い商品を世に送り出したかどうかと言うことに思い至った場合に、その評価基準のひとつとして「事故率」もあげられると思います。これから情報がもっと身近になれば、間違いなく「事故率」の良し悪しが、教習所選別の重要な基準のひとつになると思います。いくら事故者率が良いからと言って平均教習時間がオーバーし過ぎていては問題があり県平均教習時間並みと踏まえた上の事故者率という考え方です。 |
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質問 > |
その為には職員に対してどの様に指導していますか? |
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浅子 > |
安全運転を教える人を育てるという意味で指導員等に1年間の研修プログラムに沿った育成、検定員の社内事前審査実施、各種部内・外研修派遣、教習技能競技大会等に多くの職員を参加させ人材育成に時間と費用をかけ、また指導員には平均教習時間を意識した技能教習をさせています。 |
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質問 > |
その他に取り組んでいることはありますか? |
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浅子 > |
教習生に対して、入所してから卒業時までに「安全運転をするという心」の育成醸成をはかり、 免許取得後に交通事故を起こさないという気持ちになる様に教習所の雰囲気づくりに努力しています。建物内外、車両の清掃、掲示物、窓口接遇に気をくばり、一日開放・年末イベント等に卒業生を招待し呼び戻し教習等をおこなっております。 また、技能教習において二輪教習は複数教習はやらず、マンツーマンにて教習をおこなっております。 |
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ネット配信によるバーチャルトレーニング >> |
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久喜自動車学校では、教習生の運転技能の向上を狙って、動画による運転のイメージトレーニングシステムを開発し、教習生にネット配信しているとのことです。この詳細について齋藤管理者と前田副管理者に概要や開発の経緯等をお聞きしました。 |
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質問 > |
まず、最初にこのシステムの概要をお聞かせください。 |
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前田 > |
名前は「運転技能トレーニングシステム」です。これは、教習生用に当社のホームベージ内にリンクしてあり、平成17年末から稼動しています。 内容は、技能教習の主な課題である「基本走行」、「坂道発進」、「狭路」、「法規走行」、「方向変換・縦列駐車」の5項目について、当社の女性指導員が実際のコースと教習車を運転し、それを様々な角度から撮影したものに解説を交えて編集しました。項目あたり2分から7分程の映像です。 これは、教習生が自宅でインターネットを使用できる環境でしたら、パスワードを入力し、自宅で苦手な項目や自信のない項目を映像で復習できます。 何度も繰り返し映像を見ることによって、イメージトレーニングになり大変効果的です |
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質問 > |
開発の経緯と制作で苦労した点等をお聞かせください。 |
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前田 > |
教習生の技能の向上を目的として制作しました。制作にあたり専門の教育用ソフト会社と提携し、撮影スタッフと当社の指導員、出演者、私も入り事前に入念な打ち合わせをして撮影に臨みました。苦労した点は、 教習の経験がいかに画像に表現できるかという点です。広角レンズで、ミラー、合図までを見えるようにしたり、補助線やテロップを工夫したり、足元のペダルが良く見えるようにバックに様々な色のシートを敷いたりといろいろ試行錯誤を繰り返しました。打ち合わせの段階では予測できず、実際に撮影してみないと分からないことはたくさんありました。 |
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質問 > |
今後の展開をお聞かせください。 |
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前田 > |
教習生の評判も上々ですし、効果も徐々にではありますがでてきています。ただこのシステムの最大の問題は、膨大な労力とコストが掛かる事です。今後は他の教習所との共同開発も必要かと思っておりますので、皆さんの教習所も如何でしょうか? 宜しかったらぜひ、 ご覧ください。 |
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コースの全面改修について >> |
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現在、ところざわ自動車学校では、来る大型免許の免許制度改正に伴い、所内のコースを全面的に改修しているということで、その取り組みについて、澤田設置者、久下管理者にお開きしました。 |
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質問 > |
改修のスケジュールと現在の状況は? |
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久下 > |
工事は平成17年の初旬から始まり、現在、全11工程の8割程度が終わり、平成18年の7月末には、完成の予定です。 |
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質問 > |
一番苦労したところはどんな点ですか? |
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久下 > |
「日々の教習に支障をきたさない」ということが、一番気を使った点ですね。コース改修のために隣接した土地を借りたのですが、まずそこに改修したい課題と同じものを仮設し、教習ではそこを使いながら、本来のコースを改修し、完成したら、また隣接地に改修したい課題を仮設し、本来のコースを改修するという繰り返しで、全11工程という膨大な作業となってしまいました。もちろんその都度、コース変更の申請、検査、承認も受け、予想していたこととはいえ、結構なボリュームとなってしまいました。 |
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質問 > |
コストも結構かかったのではないですか? |
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澤田 > |
当初、大型を始めようか二輪を始めようか迷いました。費用対効果の採算を考えると二輪の方が、良いとも考えましたが、近隣には二輪をやっている教習所があり、地域のニーズは少ないのではないかという結論になりました。一方、大型については、東京を含めて近隣に大型を始めようという教習所がなく、また、幸い当校は物的にも地理的にも始められる環境にあったので、地域のニーズを考慮して大型を始めることに決めました。 採算のことばかりを考えているとこういう結果にはならなかったと思いますが、教習所の持つ公共性や地域に対する貢献などを考えれば、良い選択だったなと考えています。経営の安定も大切ですが、地域社会に信頼されるというのもこれからは重要なことではないでしょうか?
今回この取材を通して、全面改修の規模の大きさに驚かされるとともに、これからの教習所を考えていく上で、澤田設置者の決断力の強さ、見識の広さ、洞察力の深さは、いろいろな面で参考になるのではないかと感じました。 |
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