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教習所トピックス
平成21年 1 月 1 発行
川口
聴覚障害者教習への取組み >>
平成20年6月1日より聴覚障害者の方でも運転免許を取得可能となりました。そこで、県内でもいち早く聴覚障害者の方への教習を始めた川口自動車学校の大崎管理者に、その状況をお聞きしました。
質問 >
現在、聴覚障害者の方が、在校しているそうですが?
大崎 >
6月22日に身体障害者等級2級(両耳全ろう)の女性が入校されまして、現在2段階の教習を受けている途中です。「11月卒業」
質問 >
入校に際し一番気になった点はどこですか?
大崎 >
学科試験に合格できるのかということでした。そこで、申し込みの時に、学科問題の難しさを説明したところ、かなり理解できるようでしたので、安心いたしました。
質問 >
教習はどのように行っているのですか?
大崎 >
学科は、1段階1番と応急救護は、本人の希望により川口市より手話通訳者を派遣してもらいました。適性検査とセット学科は、手話の出来る事務職員が同伴いたしました。それ以外は、通常の学科と変わりません。ただ、聴覚障害者であることを指導員に認識してもらうために、席は一番前に座ってもらうようにし、机上には、聴覚障害者マークを提示してもらっています。技能は、3名の担当指導員で、主に筆談器を使用して進めています。行き先の指示等は、教習生と相談しながら指示カードを作成して使用しています。
質問 >
難しい点は、どんなことですか?
大崎 >
やはり意思疎通に時間がかかることと、ブレーキ等の微妙な加減を伝えることの難しさを実感しました。
質問 >
うまく卒業できるといいですね?
大崎 >
そうですね。卒業後、在校中の体験談を聞くのが楽しみです。
我々としては良かれと思ってやってきたつもりですが、それが本当に良かったのかどうか早く確かめたいと思います。そしてそのことを今後の教習に生かしていきたいと思います。聴覚障害者の免許取得については、当校では、聴覚障害者の利便性を考え、地域の交通安全教育センターとして、いち早く取り組んできました。そしてこれからも交通安全を通して社会に貢献していきたいと考えております。

川口1 川口2

八潮
二輪指定を通じた活性化 >>
長く普通車専門校であった八潮自動車教習所は、平成19年・20年と連続して普通二輪・大型二輪の指定を達成しました。この間の経緯や効果について、吉田管理者にお伺いしました。
質問 >
二輪の教習を始めようとしたきっかけについて教えて下さい。
吉田 >
やはり教習生の減少という目の前の現実へ対応するということがありますが、職場で現状に対し危機感が高まり、何とかしようと会社へ提案したのが始まりです。もちろん、教習生の皆さんからの強い要望もありました。
質問 >
指定前教習を実施して、特に感じられたことはありますか?
吉田 >
平成18年頃から準備を始めましたが、モニター教習生の募集やコースの改修には苦労しました。ただ、グループとしてのメリットを活かし、他校の二輪指導員を招いて効率的に受け入れ体制を整えられたのは他には無い特色だと思います。また、コースの改修工事には指導員も積極的に手伝い、年中無休の営業を変えることなく、無事に指定を受けることができました。
質問 >
二輪教習を開始して良かったことや、今後の抱負をお聞かせ下さい。
吉田 >
二輪車との混合教習になることで不安がる指導員もいましたが、実際の道路事情にも近づけたことで、より効果的な教習が出来るようになりました。何よりも、二輪指導のため若手の指導員を採用したところ、若いだけあって職場の雰囲気が明るくなりました。また、種類が増えるということは資格も増えるということで、資格を取得していこうという前向きな気持ちが強くなっているようです。
今後はこうした良い雰囲気を活かし、グループ他校に負けないよう、指導員競技大会などにも取り組んでいくつもりです。
八潮1 八潮2
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北本中央
高齢者安全運転競技大会を通して >>
大島管理者から地元の高齢者が自主的に「安全運転競技大会」を実施していると聞き取材させて頂きました。地域の住民が自発的に集まり交通安全につながる活動を行うことは県内でもあまり例がないと思います。
質問 >
このような競技大会を行うきっかけは?
大島 >
以前からこの地域の有志(約30名)が自主的に集まり近くの駐車場を借りて安全運転大会を行っていました。駐車場よりも地元の自動車学校のコ−スを使った方がより効果的ということで、地元の安全協会を通して私のところに申し出がありました。それ以降、当校の定休日を利用して4回ほど「高齢者安全運転競技大会」を実施しました。
質問 >
この競技大会はどのような内容で行っていますか?
大島 >
地元鴻巣警察署の指導のもとで行っています。教習車(4台)を使いコ−ス走行を行いその間に数種類の課題を行います。課題の種類はスラロ−ム、狭路、方向変換、及びそのタイムを計ります。教習車に警察官が同乗し採点します。採点結果が出るとそれを元に順位が決められ成績優秀者には賞品が出ます。当校の職員も会場の準備や案内等で参加します。
質問 >
今後どのような活動を考えていますか?
大島 >
この競技大会を通じて当校が地元の住民に親しみをもってもらえたと思います。今後は高齢者のみではなく若者や子供たちに対しても交通安全教育センタ−としての役割を果たそうと考えています。
北本中央1 北本中央2
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飯能
地域の交通安全のために >>
飯能自動車学校では、積極的に地域の交通安全活動を実施しています。それらについて寺澤管理者にお話を伺いました。
質問 >
地域の企業や団体の交通安全研修会に熱心に取り組まれているそうですが、最近の特色のあるものをお聞かせ下さい。
寺澤 >
地元企業等の新入社員に対する交通安全講習会を開催しております。講習内容は校内コースにおいて運転技能診断、座学にて交通安全知識診断(効果測定も実施)、その後診断結果とあわせて修了書を発行します。全て採点し結果が低ランクの方は、その企業より再教育の指示が出され、後日再教育をさせていただいております。
また、12月には地元の安全運転管理者協会と共催で、約20名の方に実際の飲酒を含む飲酒運転体験講習会を実施しました。
質問 >
その他、地域における取り組みにはどのようなものがありますか?
寺澤 >
平成20年4月よりシルバードライバードック開催時等に、防犯活動を実施しております。社会問題化しているオレオレ詐欺・還付金詐欺等の振り込め詐欺の被害防止活動として、所轄署員を講師として招いての講話及び同署提供のチラシを配布すると共に、手因を周知した注意事項をお伝えしております。
質問 >
こうした活動も職員の皆さんの意識づけや資質向上策が必要と思われますが……。
寺澤 >
職員の資質向上方策として、月一度の研修会の際に事前指名で「3分間スピーチ」を実施しております。あらかじめ年度の表題(平成20年度は私の教習における創意工夫)を決めて行い、人前で自分の考え方をスピーチする事により、伝える力・考え方をまとめる力を養い、業務に対する意識高揚を図っております。今後も業務は勿論、人生の様々な場面で対応できる人材への育成を心掛けて行きます。
飯能1 飯能2
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東松山
向上心をはぐくむ委員会活動 >>
東松山自動車学校は、東武東上線東松山駅から徒歩5分、箭弓稲荷神社に隣接した環境の抜群な歴史のある学校であります。
今回は、職員の活性化についてどのようなことを行っているのか、後藤管理者にお伺いしました。
質問 >
現在、職員一丸となって取り組まれていることは?
後藤 >
どの教習所においても、指導員、検定員はそれなりのプロ意識を待って、絶えず向上心を発揮しようとしています。こうした一人ひとりの能力、向上心を生かす場が、各種向上検討委員会なのです。
質問 >
どのような検討委員会があるのですか?
後藤 >
現在、学科教習、技能教習、交通事故防止、高齢者講習、聴覚障害者教習、及び教習生指導、応接向上検討委員会などが出来、それぞれが検討目標を持って取り組んでおります。
質問 >
具体的に取り組み方は?
後藤 >
例えば、交通事故防止検討委員会では、路上教習や送迎バス路線の危険箇所のマップ化やエコドライブの奨めを取りまとめ実践中であります。
質問 >
今後の抱負は?
後藤 >
年間重点目標に「確かな教習と親身な指導応援」を掲げ、各委員会を通じて職員の活性化をはかり、この厳しい時代に確かな教習をアピール出来るように今日も全職員で取り組んでおります。
東松山1 東松山2
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上武
充実した二輪専用施設と教習への取り組み >>
上武自動車教習所の荒川所長、八木教務課長に二輪車教習専用の大型施設や二輪教習、人材育成などについてお聞きしました。
質問 >
二階建ての二輪専用棟についてお聞かせください。
荒川 >
二輪専用棟は、大型二輪の指定に合わせ、本校舎の隣に3年ほど前に建設しました。1階は、普通二輪と大型二輪、AT二輪などあわせて20台を格納することができ、貸出し用のブーツ、ヘルメットなども揃えています。奥にはシャワールームも用意してあります。2階は教習生と指導員の更衣室をそれぞれ用意しており、ほか、二輪シミュレーター室なども備えています。
完全に独立した二輪専用の棟になっており、教習生には大変好評をいただいています。
質問 >
二輪教習の特長をお聞かせください。
八木 >
平成19年に大型二輪の指定をとることができ、普通二輪卒業生の「リピーター」を教習することで、より効果的で総合的な教習ができるようになりました。当校では指導員が教習生の見本となるよう、教習生と同じプロテクターを全員が着用するようにしています。他にはない、きめ細やかな教習を二輪指導員9名が一丸となって日々教習を行っています。
質問 >
こうした二輪教習への取り組みは人材育成にも大きく影響すると思いますが……。
荒川 >
もちろん、二輪の資格取得を進めていきます。また、教習指導員は現在24名おりますが、将来の目標としては若手全員を検定員にしたいと考えています。それにより教習のさらなるレベルアップや指導員自身の向上心を高めることができ、教習生、指導員、教習所にとって必ずやプラスになることだと考えています。
上武1 上武2
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