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◆第4次長期ビジョン研究会に参加して◆ 埼北自動車学校 設置者 塩原弘三 |
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「20世紀から21世紀に生き残る自動車学校とは、どんな姿であるべきか」常日頃そう考えていた私が、埼玉県指定自動車教習所協会より推薦を受け、全国指定自動車教習所協会連合会・長期ビジョン研究会の全体会議(九段会館)に出席したのは平成11年9月7日のことでした。この研究会に出席して「21世紀に生き残る自動車学校」の答え・ヒントが得られるだろうか、そんな想いで足を運んだことを思い出します。 研究員の名簿を見ると20名程の顔と名前が一致し、特に第1班(群馬・栃木・埼玉・千葉以北の12道県)の中では、旧知の間柄の人が4人居ましたのでスムースに打ち解けることが出来ました。が、今後の研究テーマを決めるまでには至りませんでした。やはり初対面の人も多く、わずかな時間で意思統一することは難しく、今後を暗示しているような気持ちになりました。 各班とも、次回の集合日時・場所を決め、我々1班は仙台に集合することを申し合わせ、散会しました。 |
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第1・2・3・4回会議 |
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会議としては、各委員が自分の研究を進めたいテーマを出し合い、1班としてはどれをテーマにするべきかと言う議論を重ねました。主なテーマを列挙しますと、 |
●運転代行免許について ●税制改正に関するもの ●120万人(新規取得者)から7,400万人(免許所持者)へ ●アンケート調査による現行制度への提言 ●道交法における設置者の位置付けについて
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等々色々テーマとして挙がりましたが、私は会の名称の通り「この業界の将来像」とか、「交通事故を減少させるためには国民の交通安全意識をどの様に高めるべきか」をテーマにと申し上げました。 最初のうちはなかなか本音が出ませんでしたが、度々顔を合わせ真剣に議論を重ねることによって、次第に打ち解けてきました。集合場所も一箇所にせず持ち廻りで開催し、開催地の委員がホスト役を務めたことも良い結果につながったような気がします。 |
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第5・6・7回会議 |
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第5回の会議が行われたのが平成12年10月半ばでした。翌年の1月末までに原稿を完成させようと小山幹事長から発破がかかり、皆顔付きが変わりました。それまでの1班の議論は、ほんのアウトラインだけでした。他の班では、相当議論が進んで、まとめに入っているといった情報が聞こえてきて、1班は大丈夫かと他の班員から電話を貰いました。ここで1班の底力が発揮されました。危機意識が一つにまとまり、テーマを以下の3つに絞り込みました。 |
1)生涯学習としての交通安全教育 2)運転代行免許の法制化 3)アンケート調査による現行制度への提言 |
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それぞれの議論は充分していましたので3つのチームに別れ原稿作りに入りました。私は、1)「生涯学習としての交通安全教育」のチーフとして群馬・栃木・福島・岩手・秋田の方とチームを組んで作業しましたが、ここでインターネットの威力を思い知らされました。資料集めから原稿のやり取りまでネットで行いますとFAXの10分の1程度の作業で済み、また、文字もはっきりと読め訂正等も簡単に行えます。これからはインターネット、メールに代表される「ITの時代」だと痛感しました。 こういった苦労が実り、どうにか期日までに無事原稿を仕上げることが出来、また本年3月6日九段会館において、金澤全指連会長をはじめとする役員の皆様の前で胸をはって発表することができました。 4月末頃、各教習所に全指連通信・特集号が配布されておりますので、是非ご一読くださる様お願いし、また、私にこういう機会を与えて下さった埼玉県指定自動車教習所協会の役員の方に感謝申し上げ、私の報告とさせていただきます。 |
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