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◆ セクハラ講習会セミナー ◆ |
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教習サービス向上運動月間である昨年11月18日に埼玉県指定自動車教習所協会教育会館に於いて、「セクハラのない職場づくり」の講演会が開催されました。21世紀職業財団栃木事務所で雇用管理アドバイザーを担当し、専任講師をお務めの中村俊夫氏をお招きして職場におけるセクハラの現状と防止についてお話を伺いました。 「セクハラ」は平成初期に流行語大賞になり、一般的な言葉になりましたが日本の社会は男尊女卑の傾向が残っているため、根絶することは難しいと中村講師は指摘します。平成14年中には21世紀職業財団に約8,000件の相談が寄せられ、また、現在100件以上が法廷で係争中とのことです。 職場におけるセクシュアルハラスメントとは、職場で行なわれる女性従業員の意に反する性的な言動をいいます。 この性的な言動とは、 イ.性的な内容の発言 |
●性的な冗談やからかい、食事やデートへの執拗な誘い |
意図的に性的な噂を流布する、個人的な体験談を話したり聞いたりするなど |
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ロ.性的な行動 |
●性的な強要、身体への不必要な接触 |
●ヌードポスター、わいせつ図画の配布、掲示 |
等々をいいます。これらにより女性従業員の就業環境が不快なものとなった為、能力の発揮に悪影響が生じることもあり、セクハラは企業にとってはリスクマネジメントの一つであり、女性従業員にとっては人権問題や差別、また、男女雇用機会均等法の観点からも法令問題にもなります。「この程度なら許される」や「親しさの表れ」というのは自分勝手な思い込みである場合が多く、相手の気持ちや立場を尊重し、どのような言動がセクシュアルハラスメントになるのか正しく認識しなければなりません。 また、職場で働いている従業員同士だけではなくお客様である教習生に対しても無論、同様であり、特に教習指導員は教習中においては細心の注意を払う必要があります。いずれにしても教習業務を能率的且つ効果的に行なう為に"セクハラのない明るい教習所づくり"は21世紀の教習所にとって重要なポイントといえるでしょう |
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