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特集
◆ 創立40周年記念特集 ◆
昨年、(社)埼玉県指定自動車教習所協会は創立40周年の節目を迎え、 去る11月11日さいたま市内のロイヤルパインズホテルにおいて創立40周年記念優良職員等表彰式を挙行いたしました。
今回は今日に至るまで当協会の発展に多大なるご尽力を頂いた当協会顧問沢辺瀞壱氏と当協会の未来を担う設置者青年部を代表して町田新一郎氏に文書を寄せていただきました。
協 会 顧 問
沢 辺 瀞 壱
(飯能自動車学校)
沢辺瀞壱 私は当協会の6代目会長に平成9年に就任し、4年間在任させて頂きました。私の前任の会長さんが全て他界されてしまいましたので、昔を振り返ってみたいと思います。
昭和30年代後半から日本にもモータリゼーションの波が興り、自動車関連産業が日本の基幹産業になりました。その一隅に教習所というものが誕生し、ささやかですが発展の一翼を担う形で、ともに発展してきました。当時、この指定自動車教習所制度を考案した人たちに、私はそのアイディアと時代を見る目の確かさに敬意を払うものです。もしあの時、当然の成り行きとして、公共で今の私たちの業務を抱え込んでいたら、とても急成長するモータリゼーションのスピードについて行けなかったと思いますし、その意味で私たちの業界の 貢献は大きいものと自負しています。

こうした背景の中で、埼玉県の教習所協会も設立されて運営されてきましたが、当初は制度が未熟で、公安委員会と協力し合い、制度の充実に努力して参りました。それとともに、常に経営者・管理者を悩ませていた職員と顧客のトラブルを防止し、信頼を得るために質の向上を目指した職員採用や研修制度の充実に努めて参りました。このような取り組みは今日も継続していることと思います。

また協会としても、首都圏にあって比較的経営環境に恵まれたことと、協会内の協力関係が円滑なこともあり、教習所会館の設立や確固たる財政基盤を支える更新時講習の受託など、他県に類を見ない大きな財産を残してくれたものと思います。

40周年を迎えた今日は業界を巡る環境も大きく変化し、日本経済も競争を全面に出すことを是とする勢いが強まり、更に少子化時代と相まって教習所経営も大変な時代になったと思います。しかし、ここで大切なのは、運転免許制度の一部を任されているということへの自覚回帰でありましょう。本来の使命を再認識し、顧客を奪い合うことのみに明け暮れる競争の愚をお互いに避ける英知も必要ではないかと思います。将来への課題も多く、業界発展の道程は決して平坦ではないでしょうが、こうした時こそ相互に力を結集し、難局を乗り越えるよう協会を通じて団結すべきだと思います。また、皆さんのこうした努力によって、日本一の協会にしていただくことを期待しています。
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設置者青年部 部長
町 田 新 一 郎
(鴻巣自動車教習所)
町田新一郎 昨年、当協会は40周年を迎えました。これもひとえに先人の多大なるご努力の賜物と心より敬意を表する次第です。今回、編集委員会より将来の展望等についての原稿依頼がありましたので私なりの意見を述べさせていただきたいと存じます。
皆様ご承知の通り、指定自動車教習所は指定の基準に適合した適正な運営がされております。時代に即応した法改正が行なわれる度に法令に対応してまいりましたが、今後も激しい社会変化の中で運営が行なわれていかなければならないわけです。

社会情勢が驚くほどの速さで変化する現代において、他業界のスピードは我々の比ではなく、日進月歩どころか分進秒歩、それ以上で進んでいます。その中において当業界は変化への対応に遅れ、旧態依然とした体質が残っていることは設置者・管理者のみならず、多くの方が感じていらっしゃることと思います。

それはある時期において急激な国民皆免許現象に即応しなければならなかった時代の残像が未だ指定教習所内のシステムに残っており、時代状況に合った変革がスムーズに行なわれなかった、つまり時代に合わせた「体質改善」を行なわずに「服装だけ変えた」変化に傾注してきたことに要因があるように思われます。

もちろん国内を見渡せば「体質改善」を繰り返し、時代のニーズに合わせた、また時代のニーズを創造するような革新的な教習所は多数見受けられるようになりましたが、パーセンテージで見るとまだまだ少数派であります。

私たち青年部世代は今後、「服装だけ変えた」変革ではなく、「体質改善」を繰り返し、時代のニーズを創造できるような教習所づくりを目指し気を引き締めなくてはならないと強く感じております。今後とも多くの関係各位のご指導・ご協力を仰ぎながら未来に向かって交通事故の無い、安全な地域づくりを目指して貢献してまいりたいと思います。結びに本年が皆様にとりまして実り多き年になりますことを祈念申し上げます。
創立40周年記念1 創立40周年記念2 創立40周年記念3
本部長による祝辞/式典参加者による国家斉唱 全指連会長表彰 本部長・会長による表彰
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