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特集
◆ 改正道路交通法、中型・大型免許について ◆
皆さんご存知の通り、平成19年6月より開始される中型免許の新設により、自動車教習所の教習業務は大幅に影響を受けることになります。 細かい変更点や教習の標準については、今後次第に明らかにされると思いますが、現時点で皆さんに知っておいていただきたい事や注意点について簡単におさらいしておきたいと思います。
具体的なカリキュラムはまだ決定しておりませんが、路上を含め、かなり高い運転技術を必要とする教習内容となる予定です。大型実施教習所の指導員は補充講習を受けますのである程度の事前知識がありますが、中型のみの教習所では内容についての情報が乏しく、しかも中型免許の入校者は平成21年6月以降となります。計画的な事前教養が必要となりますので、くれぐれもご留意ください。
次に問題となるのが、教習の大幅な複雑化です。現有免許として、普通・普通(AT限定)・中型(8t限定)・中型・大型の各種免許に加え二種免許が存在しますので、教習所によっては約30種の教習パターンが存在します。細部教習計画や教習コース、検定コースなど決定したら、早めの準備、教養が不可欠です。
現時点で最も重要なのは、教習生への事前告知です。今後入学される方を含め、現行大型や8tの車両を運転する予定の普通免許の方は、施行日以降に免許交付を受けた場合は大幅な不利益を被ることになります。卒業証明書の有効期限が一年ですから、在校生や入学される方には是非徹底しておいてください。念のために、入所時に念書をご記入いただいておくのが良いのですが、サンプル文例をリンクしておきますので、必要によりご利用ください。
また、実質的には新大型教習への移行は不可能と思われます。入所制限の時期や方法については各校の判断ですから、早めに確認しておいてください。
近年、教習所業務は、量的には減少しながらも、次第に多様化複雑化いたしております。大切なのは、各自がその責任を正しく理解し、細心の注意をもって業務に望むことです。皆さんの英知を結集して、スムーズな新免許制度の導入を実現しましょう。